じつは『北斗の拳』は原さんの2作目で、1作目はバイク漫画をやってダメだったんだよね。絵は抜群に巧いんだけど、ドラマを作れなかった。
そこで、ちょうど僕が『ドラゴンボール』をやる前になかなか鳥山明さんの次の作品が見えなくて、鳥山さんが好きなジャッキー・チェンのカンフー映画を持ってきて『ドラゴンボール』の基礎にしたように、堀江君は原さんが好きなブルース・リーを持ってきた。
ブルース・リーをモチーフに『北斗の拳』の基になる読み切りをやったんだけど、それだけだとドラマが立たない。そこで骨格となるストーリーをどう作るかというところで、武論尊さんを持ってきて組み合わせた。