四川料理で唐辛子を使うようになった歴史は浅く、わずか200年くらいです。
それ以前から料理によく使っていたのが特産品の花山椒で、こちらは3000年ほどの歴史があります。
湖南料理や貴州料理なども激辛で知られますが、四川料理ならではの特徴が花山椒のしびれる辛さです。この特徴が「麻辣(マーラー)」と呼ばれます。
なぜ四川人が辛いものを好むかといえば、四川盆地は暑くて曇りの日が多いので、体の中に湿気がたまりやすいから。
東洋医学では、湿気は体の不調を引き起こす原因のひとつとされています。辛いものを食べて汗をかけば、湿気(水分)を発散できます。実際にそれで体調が良くなると感じられるので、辛いものをよく食べます。