1970年代、心理学者のエイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンは、アンカリング効果の影響力を明らかにした。

 この画期的な研究では、まず実験参加者の前で0から100までの数字が書かれたルーレットを回し、その数字によって2つのグループに分けた。実際には10か65のいずれかの数字が示されるのだが、参加者はそのことを知らされず、ランダムな数字が割り当てられたことになっている。そのうえで、「国連でアフリカ諸国が占める割合」に関する質問を行うと、ルーレットで示された数字がアンカーとなり、それぞれのグループの回答に影響を及ぼすことがわかった。

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