「暖房代が払えない人の家の平均気温が、摂氏10度」
そして10度というのは心臓と肺と脳に、多大な影響を及ぼす。
「18度が分岐点だと、科学的にわかっている」
「女性の方が寒さを感じやすいのは、エストロゲンの影響で、手足の血管が収縮しやすいから」
「脳への血流が減るので、脳に入る酸素や糖の量が減る。その結果、脳の知的活動に悪影響が出る」
「血圧の急上昇は、脳梗塞を引き起こすリスク要因だし、心臓発作のリスク要因でもある」
血液そのものも変化している。「まるで糖蜜のように」なるのだ。そして、いつもより粘度の高い、べたついた血液が、危険な血栓を作る危険も高まる。
だからこそ、冬には心臓発作や脳卒中が増えるのだ。
「暑さより寒さの方が人体にとって危険だと、データは明確に示している」
「熱波が原因で亡くなる人より、寒波で亡くなる人の方が多い」