「98年のW杯フランス大会以降、強豪2カ国が同居したグループで、その両方が決勝トーナメントに進出した事例がないというデータを目にしていた。このデータを知っていたのは、自分だけだったと思う。突破を決めるまで、誰にも言わなかった。ある記事を読んでその事実を知り、自分の頭の中だけに留めておいたんだ」
これまでW杯で優勝経験のある国は8カ国しかない(ブラジル5回、ドイツ4回、イタリア4回、アルゼンチン3回、フランス2回、ウルグアイ2回、イングランド1回、スペイン1回)。
そのうち、優勝経験のある2カ国が1次リーグで同じ組に入った場合、その2国が同時に決勝トーナメントに進出した例は、現行のフォーマットになった98年以降これまでないという。
例えば、02年の日韓大会ではイングランドと同じグループに入ったアルゼンチンが1次リーグで敗退。14年のブラジル大会では、イタリアとイングランドの両国が1次リーグで姿を消している。そして今大会では、スペインと同居したドイツが敗退となった。