<この曲がどういう経緯で、どういう音楽に影響を受けて生まれたか、それは漠然としていて覚えていないんです。どこかのカフェでぼくの鼻歌を教授が採譜したというのが通説になっていますが、それはたぶん、教授の記憶違いだと思います。
「中国女」と、この「ライディーン」のことがこんがらがってしまったのかもしれません。ぼくの記憶では、この「ライディーン」に関しては、ごく簡単にですが、譜面に書いたような気がするんでね。譜面に書くという慣れないことをやったので、逆に覚えているんです。
ただ、映画『スター・ウォーズ』を、黒澤明監督が撮ったらどうなるんだろう、みたいなことを細野さんが言ってて、そこから、この曲は始まったような気がします。
そもそも、ジョージ・ルーカスは、黒澤映画に影響を受けていて、『スター・ウォーズ』の中でもいろんな形でその影響を出しているんですけどね。だから、途中で戦っているような音が入っている。馬が走る蹄の音みたいなのとか、インベーダー・ゲームみたいなのとか、いろんなSE(効果音)を入れたのは、細野さんでした。>