高橋「あとさ、写譜屋さんがね、嫌がったもん。写譜屋さんてさ、アレンジャーがその日持ってきたものを、全員のバイオリンならバイオリン、スコアを写す。」
坂本「ものすごい速さで、アレンジャーが書いてきた譜面を楽器別に書いてくれる人がいるわけ。スタジオで待機していて、本番の1時間ぐらい前に渡すと、ばーってその場で書き出すわけ。……嫌がってた?」
高橋「だって、教授のはやっぱりほら、白玉のがつらーって行くわけじゃないから。複雑で、いいのかな、本当にこれで……みたいな。だから譜屋さんに嫌がれるというか、「あ、坂本龍一か……」みたいなのはあったと思うよ。あぁ、あの人ねっていう(笑)。」