自動車から衣料品、缶詰に至るまで、あらゆる商品の流通に関して、マネジャーは以下の3つCに関する重要な決断を下す。
(1)流通過程を完全にコントロールするか、物流会社と契約するなどして一部を手放すか。
(2)地域や地方など、どの地理的レベルをカバレッジ(対象範囲)とするか。
(3)商品の配送コストはどこまで許容できるか。
サプライチェーンマネジャーの理想は、すべてのオペレーションを完全にコントロールして、コストを最小限に抑え、可能な限り広範囲を対象にしたいというものだろう。しかし残念ながら、それは不可能だ。
完全なコントロールと低コストを望むならば、対象範囲は譲歩する。コントロールと広い対象範囲を望むならば、コストは譲歩する。低コストで広い範囲をカバーしたいならば、コントロールについては譲歩する(たとえば、別の会社と契約して代行してもらう)。