ドイツの心理学者エビングハウスによる「忘却曲線」を知っている人も多いだろう。
この実験は、記憶力に自信がある人と自信がない人に、意味のない単語を10個覚えてもらい、時間の経過とともにどのくらい忘れるかを調べるというもの。結果は、記憶力に自信がある人もない人も、1時間後には半分忘れており、24時間後には7つ忘れ、48時間後には8つの単語を忘れていたというものだった。
エビングハウスの実験では、反復して復習することで記憶が定着していくことも立証されている。覚えてから1日後は、20%強の記憶しか残っていなかったが、その時に復習することで1週間後には50%にまで、さらに復習することで1カ月後には70%近くにまで回復したという。