年齢だけを見ると日本は世界一の高齢国で、65歳以上が人口の31%にのぼる。一方、フランスは22%にすぎない。したがって、退職者が人口に占める割合は日本のほうがフランスより多いと思うかもしれない。しかし実際は、労働文化の違いや、政府と国民の社会契約、さまざまなルールや政策が合わさって、フランスの平均退職年齢は日本の71歳より10歳若い61歳だ。フランスの労働人口の約29%が実質的に退職しているのに対し、日本は24%に留まっている。

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