半導体メーカーはファブレス(生産設備を持たない企業)、ファウンドリ(生産に特化した企業)、IDM(設計や生産すべてを行う垂直統合型)という大きく3つのビジネスモデルに分けられます。

IDM型の企業は、競合企業が参入してきた時に強い敵対的行動に出ます。なぜなら、IDMは半導体の生産に関わる資源を自社で持たなければならないので、ある製品分野に参入するのも撤退するのも難しいからです。つまり、今のポジションを守らなければなりません。一方、ファブレスは、市場に競合企業が入ってきても敵対的行動をとる確率が低いです。

それに対して、自ら敵対的行動をしかけるかどうかという点では、ファブレスは新しい製品分野への参入に積極的です。なぜなら、ファブレスは参入も撤退も容易、つまりポジショニングに対するコミットメントが低いからです。一方、IDMは行動をしかける側としては敵対的行動を強くとりません。

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