夏目漱石の小説『それから』の終わり近くには、主人公の次のようなセリフがあります。
「仕様がない。覚悟を極めましょう」
これは明らかに、「きわめる」ではなく「きめる」でしょう。
「つきぎめ」を「月極」と書くのは、この用法に基づいた書き方なのです。このような、漢字が中国語として持っている意味からは外れた、日本独自の用法のことを「国訓」と呼んでいます。
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夏目漱石の小説『それから』の終わり近くには、主人公の次のようなセリフがあります。
「仕様がない。覚悟を極めましょう」
これは明らかに、「きわめる」ではなく「きめる」でしょう。
「つきぎめ」を「月極」と書くのは、この用法に基づいた書き方なのです。このような、漢字が中国語として持っている意味からは外れた、日本独自の用法のことを「国訓」と呼んでいます。