『サザエさん』で共演したフネ役・麻生美代子さんが亡くなったあとの2018年9月、増岡さんは本誌の取材に、こう憤慨していた。
「まず、著作権料が原作者サイドに支払われ、声優たちのギャラは、その残りで賄われている。当然だけど主役ということで、サザエさん役の加藤みどりさんのギャラが断トツに多いんだ。
そのぶん、ほかの出演者は月2回の収録で、1日のギャラが2万円ほどのこともあった。麻生さんも、大好きな旅行にも年1回しか行けないまま逝ってしまったよ……。
これは金額の問題じゃない。声優の仕事に対する侮辱なんだ。だから僕は、『サザエさん』は本当は嫌いなんだ」