リンダは、キャンドル製造工場で出荷梱包の仕事をしていた。
彼女は、顧客に送る荷物に、自主的に添え状とキャンドルの香りサンプルを入れ始め、そのことに上司が気づいた。上司はそれを指示も許可もしていなかった。
ところが顧客からは好評で、注文の際にリンダを指名するようになっていた。上司は、その状況を放置したり、ましてや標準の出荷手順に従わなかったとリンダを罰したりするどころか、その独特の顧客サービスのアプローチを同僚に指導するよう求め、革新的だとして表彰し、リンダを昇進させたのである。
リンダは、自分が尊重され、サポートされていると感じ、疲れるどころか「仕事が楽しくなった」と語った。その結果、疲労困憊ではなく、明るく前向きな気持ちで帰宅し、幼い息子の育児にも十分なエネルギーを注げるようになった。