面接でよく聞かれる質問の一つ──特にやっかいな質問の一つでもある──が、給与に関するものだ。そう、「希望する給与額を教えてください」という質問である。
最初の給与は、のちの昇給やボーナスを決める際の基準となる場合が多いため、適切な水準に設定する必要がある。言い換えれば、初任給がその会社に在籍する全期間の給与に影響するため、できるだけ高い金額を勝ち取っておきたい(ただし無理は禁物である)。
給与に関する質問に真正面から答えたくない理由は、たくさんある。過去の給与が低すぎたのではないかと思い、前職や現職の給与を基準にすると不利になると考えているケースもあるだろう。
「あなたはまだ未知の領域におり、効果的に交渉できる状態にはない。給与の話をすべきタイミングは、相手があなたに惚れ込んだ後だ」