ラットを眠らせないと平均15日で死亡する。
睡眠を奪われたラットは体中の肌がぼろぼろになり、足や尻尾も傷だらけだった。死後の解剖では、肺に液体がたまり、内出血があり、胃の内壁にはあちこちに潰瘍ができていた。肝臓、脾臓、腎臓などの内臓はサイズも重さも減少していたが、ストレスに反応する副腎は逆にかなり大きくなっていて、副腎から分泌されるコルチコステロン(不安と関係があるホルモン)の量が突出して多かった。
研究者たちは、睡眠を奪われたラットの死因が、ラット自身の腸内にいたバクテリアによる敗血症であることを突き止めた。