アメリカが“美国 měiguó”で、フランスが“法国 fǎguó”となっていて、日本語の「米国」「仏国」とは異なっていることに気づく。

「亜米利加」の表記は、広東語の音に基づいて作られたものであるが、上海語や北方の方言では「米」の字はmiと発音していた。それよりは、北方方言のmei、あるいは上海語でmeと発音する「美」の字のほうが、アメリカの「メ」の音に発音が近くなる。

フランスも、「仏」の字は上海語では子音がvになってしまい、fにならない。「法」ならば、上海語でも子音がfになる。

1860年ごろから、中国語の翻訳語の基準が広東周辺から上海に移ったために表記法が変わり、それが現在の日中の違いにも反映されているということだ。

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