サトウ食品がこだわっているのは、炊きたてご飯に遜色ない味を提供したい、という点だという。
「カビ発生の原因となる“菌”を遮断できれば、ご飯は日持ちします。当社には、すでに切り餅製造で工場の無菌化技術があったので、無菌包装米飯にもその技術を応用できたのです」
同社の工場に入るには、ホコリとチリを寄せ付けない防護服を着用し、エアシャワーを浴びるなどして入室までに3度殺菌消毒をする。
工場内では、ベルトコンベア式に60メートルの距離を40分かけてご飯を移動させつつ、ガスを燃料にして個釜で炊飯する。
1990年には、全自動化した製造ラインでコストを下げ、1994年に酸素を吸収する容器を独自開発し、脱酸素剤を不要とした。だから、同社のパックご飯は無添加だ。