昆虫は常に光に背中を向けようとしていたことです。一部の昆虫や魚に見られるこのような習性は、「背光反射(Dorsal Light Response)」と呼ばれています。
昆虫が光に捕らわれる現象は背光反射で最も簡明に説明できると考えられます。
平衡感覚を持つ人間は、重力を頼りにどの方向が上でその方向が下なのかを把握できますが、高速で飛び回る虫にとっては、体が引っ張られる方向が常に下であるとは限りません。
そこで、昆虫は明るい方向を上、暗い方向は下だと認識することで、方向感覚をつかんでいるものと考えられます。