エンジニアであり社会起業家のトファー・ホワイトはハッカー的発想で、世界最大の環境問題の一つである違法伐採を解決する革新的なアプローチを思いついた。
世界各地の広大な森林を監視したいと思っても、莫大なコストがかかり困難である。
そこで、中古の携帯電話を使ってチェーンソーの音を「聞き分ける」仕組みを考えた。太陽光パネルで充電できるようにした携帯電話を丈夫な箱に入れ、木に取り付けて樹冠で隠す。これを熱帯雨林のあちらこちらに配置して、最大限の範囲をカバーできるようにする。携帯電話はネットワークに接続されており、チェーンソーの音を「聞く」と、伐採場所を示すアラートが現場の係官にリアルタイムで送信され、伐採者を現行犯で捕まえることができる。