毎日1億ガロンの燃料(米東海岸で使われる全燃料の45%)を運ぶコロニアル・パイプラインは2021年、ランサムウェアによる壊滅的な侵害を受けた。米国の重要石油インフラへの攻撃としては、公表されている中では史上最大規模である。
攻撃を行ったハッカー集団の「ダークサイド」は、2時間以内に100ギガバイトのデータを盗み、75ビットコイン(当時約500万ドル相当)を支払わなければデータを公開すると脅迫した。コロニアル・パイプラインは攻撃の破壊力を前に、脅迫に従うことを余儀なくされ、数時間以内に身代金を支払った。