ロビン・ダンバーは、英オックスフォード大学の進化生物学の名誉教授であり、人類学者でもある。彼は、一人の人間が持てる友達の数は150人が最大だという「ダンバー数」の提唱者として世界的に有名だ。
「私のフェイスブックの友達の数は150人より多いです」と言う人がいるかと思うと、「友達が150人って多すぎではないですか」と言う人もいます。前者はSNS上の知り合いの大半が、実際には本当の友達ではないことを失念しがちな人です。
ちなみに、6100万のフェイスブック・ページを調べた10年前のある研究では、SNS上の平均的な友達の数は149人だったという結果が出ています。
一方、友達が150人もいるなんて多すぎではないかと考える人は、「友達」と聞いたとき、一緒に観劇したり、週末に出かけたりするような友達しか頭に思い浮かべていません。
この150人という数は、「それなりの意味を持つ関係を築いた人」だと理解すべきです。
この場合、友達というのは、午前3時の香港の空港の搭乗口で相手を見かけたとき、躊躇せずにその人の近くに行ける程度の相手といった意味合いです。