スターバックスの新たなCEOであるラクスマン・ナラシムハンは、就任前の数カ月間、社内のありとあらゆる業務を経験したという。
スターバックスのさまざまな店舗でコーヒーをつくり、コーヒーを客に提供する業務にも携わった。バリスタの資格を取得するために40時間を費やし、米国、欧州、日本の店舗で店頭に立ったのである。
ナラシムハンは、コーヒーのカップとふたを正しく組み合わせることがいかに難しいかを知って「驚いた」と語っている。それほどまでに、同社のオペレーションは複雑なものになっていたのだ。
また、ナラシムハンは、来店客が支払いに用いるさまざまな方法、すなわち現金、独自のプリペイドカード、スマートフォンなどを直接体験し、それぞれの支払い方法によって、サービスの提供に要する時間がどのように異なるかも知ることができた。