オープンプロトコルのアプローチでは、中核となるソフトウェアプロトコルを一般のコンピューティングインフラ上(ブロックチェーン上のケースも多い)に公開しており、他のアプリにもプラグイン可能な標準フォーマットにデータを記録している。
おかげでユーザーは、一つのソーシャルアカウントを同時に多くの異なるプラットフォームにリンクさせることができ、フォロワーやコネクションの情報、さらには、特定のコンテンツやそれに対するリアクションまで、おそらくリンク可能になる。これは「グーグルでログイン」にやや似ているが、仲介役は存在しない。
つまり、オープンプロトコルに基づくソーシャルメディアでは、IDが統一され、持ち運び可能なのである。コンテンツの作成者は単一のプロトコルを使って、短いコンテンツはスレッズやツイッター、写真はインスタグラム、長編動画はユーチューブやツイッチへ、という具合に各プラットフォームに振り分けられる。
しかも、閲覧数や「いいね」の数は、すべてのプラットフォームで共有される。さらに、コンテンツの消費者は、プロトコルレベルで統一されたフォローグラフのおかげで、利用中のすべてのソーシャルメディアプラットフォーム上で、お気に入りのクリエイターとつながることが可能になる。