水槽で魚を飼育する場合は、バクテリアの増殖を抑えるために、濾過システムを使って少なくとも1時間に4回以上(つまり15分に1回以上)、水を浄化している。これは、4ACH、すなわち1時間に4回以上、室内の空気を交換するのと同じ頻度だ。
しかし最近まで、建物内のウイルスの伝播を有効に減らすために、どれくらいの頻度で空気を入れ替えればよいのかという明確な基準は、示されていなかった。
そこで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために1時間にどれくらいの回数の空気交換を行えばよいのかを明確に示してほしいと訴えた。
研究員らの回答は、5~6ACHの空気交換が行われている空間で新型コロナウイルス感染症の集団発生が起きた例は把握していないが、一部の状況(飛行中の航空機内や病院の空気感染隔離室など)では、12ACH以上の空気交換が必要かもしれないというものだった。
学校では最低でも6ACH、できれば12ACHの空気交換を行うことを推奨している。