「時間を割いてほかの人たちを評価すれば、その人たちに好ましい影響が及ぶだけでなく、評価する側にも好ましい影響が及びます」
「うまくいっている点に目を向け、進展をほめ称え、部下の貢献に関する情報を広めれば、従業員がやりがいと希望、そして帰属意識を抱く一助になります。これらの要素はすべて、ウェルビーイングを向上させる効果があるとわかっています。具体的には、5分間時間を取って、気持ちのこもったお礼のメッセージを書いたり、手短に称賛の言葉を述べたり、後で振り返って評価を伝えたりするだけでも効果があります」
「同僚に電話をかけて近況を尋ねるだけでも、あなたがその人のことを気にかけていると伝えることができます」
「ちょっとした親切な行為、たとえば、同僚の誕生日を覚えておいてお祝いを言うとか、同僚が好きなコーヒーをおごってあげるといったことをするだけでも、帰属意識が高まります。職場で人と人のつながりを育むために時間と空間を費やせば費やすほど、私たちの抱くあらゆる感情について話題にしやすくなります。燃え尽きはそうした感情の代表格です。燃え尽きやストレス、孤独について話すことが当たり前になれば、人々の孤独感が和らぎます。孤独感が和らげば、その人の心理状態はかなり改善するでしょう」