「率直な意見を言う」ことについて考えてみよう。
普通の従業員にとって、それは最大のリスクを伴う行為だ。

「率直な意見を言うこと」は最もリスクの高い上位6つの行動と関係していた。

 この6つの行動を紹介しよう。

1. 間違った返答をする。
2. ミスをする。
3. 感情を表現する。
4. 反対意見を述べる。
5. 間違いを指摘する。
6. 現状に異議を唱える。

なぜ率直な意見を言うことをためらうのかと質問すると、世界中の従業員が同じような回答をする。

社会的な拒絶を受けたり、自分の評判や地位、昇進が危うくなることを恐れているのだ。
とりわけ、率直な意見を言うと自分の仕事を危険にさらすことになると答える人は多い。
つまり、クビになることを恐れている。

組織が「率直な意見を言える文化を確立したい」と言う時は、暗黙のうちに、これら最もリスクの高い6つの行動を求めていることになる。

当然のことながら、心理的な安全性がなければ、このような呼びかけに応じる従業員はまずいない。

なぜなら、組織が従業員にリスクとリターンに見合わない行動を取るよう求めていることになるからだ。

むしろ、従業員は恐怖のために口を閉ざし、表面的な人間関係を維持しようとするだろう。

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