アドレナリン、ドーパミン、コルチゾールは、人間が脅威を感じたときに放出する3つの重要な物質だ。

危険を察知すると、アドレナリンの放出によってわれわれの「闘争・逃走反応」が引き起こされる。
これによって心拍数、血圧、呼吸数などが高まるのだ言う。

「それが『ランナーズハイ』のような高揚感をもたらします。活力とエネルギーがみなぎるように感じるのです」

ストレスホルモンであるコルチゾールは、体のさまざまな機能を調節するために常時放出されている。しかし、何らかの状況や経験を乗り越えようと緊張したときには、その量が一気に増えることもある。

コルチゾールは、まずアドレナリンなどの「闘争・逃走」ホルモンが一気に放出された後も警戒が維持されるのを助ける。また、緊急事態の最中に、肝臓からエネルギーとなるブドウ糖(グルコース)が放出されるのを促す。

コルチゾールのレベルが慢性的に高い状態は、「体にとって良いことではありません」と言う。
「それは、必要のないときでも体が常に戦闘状態にあるということだからです」

アドレナリンとコルチゾールは、どちらもストレスと関係がある。
ストレスは、胸痛、頭痛や震え、疲労、筋肉の緊張といった身体的な症状のほか、いらつき、パニック発作、悲しみといった感情的な症状を引き起こす。

ドーパミンは、より全般的に良い気分をもたらす神経伝達物質だ。
これは喜びや、報酬の期待や経験などに関連しており、そこには「恐怖を乗り越える、レースで勝利する、他者から尊敬や承認を受ける」といったことも含まれる。

しかし、恐怖の対象が目の前から消えて初めてドーパミンが放出されるわけではない。報酬への期待感があれば放出される。

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