サドルが低い場合、高い場合に比べてひざがより深く曲がった状態で力を入れることになります。これにより血管が圧迫されて、脚の血流が滞りやすいからだと考えられます。試しに中腰の姿勢で歩いてください。すぐに脚が疲れてしまうと思います。
ひざを曲げた状態で筋肉を収縮させて大きな力を出そうとすると、太ももにより大きな筋活動が必要となるため血流が滞りやすく、脚の筋肉に酸素が行き渡りにくくなるのです。そのため酸素不足の領域が増えてしまい乳酸が蓄積します。
サドルを高くすれば、筋肉を収縮させる時間を短かくしてペダルを踏み込むことができます。サドルを高めにして、脚ができるだけ伸びる状態でペダルをこぐことで、乳酸をためず疲れないでより高い運動強度、そしてより長時間の運動を行うことができるのです。