人間の記憶は複数の異なるシステムで構成されており、それらはすべて互いにほぼ独立して動作すると考えられています。
たとえば、パリがフランスの首都であるという事実のような記憶はありますが、その事実を最初にいつどこで知ったかは思い出せない場合があります。
同様に、友人と会話したことは覚えていても、その会話の内容は覚えていない可能性があります。
これは、宣言的記憶として知られる事実の記憶は、エピソード記憶として知られる人生の出来事の記憶に使用されるものとは異なるシステムであり、異なる脳機構によって制御されると考えられているためです。