クイッケンの前に、少なくとも46の類似製品が発売されていた。
インテュイットは一番乗り(ファーストムーバー)のアドバンテージではなく「47番乗りのアドバンテージ」をつかんだとジョークを言っている。
初代クイッケンは多くの競合製品の3分の1の機能しか持たなかったが、それらと大きく異なる点があった。
デザインがよかったのである。
クイッケンはスプレッドシートのような見た目の代わりに、小切手台帳や一枚一枚の小切手という見慣れたイメージを表示した。
このデザインのおかげで直感的な操作が可能だったクイッケンは、あっという間に個人向け財務管理ソフトウェアの市場リーダーになった。
そして、その地位を30年間守り続けている。