フランス語には「蛾」という言葉も「蝶」という言葉もなく、それらを包含する「Papillon(パピヨン)」という言葉しかないからです。
「蝶」と「蛾」という概念を二つの別のものとして使い分けているのが日本人ですが、もし「蝶」に該当するのが「Papillon」で、「蛾」に該当する言葉が単にないだけだとすれば、フランス人も同じように「蝶」と「蛾」を別の概念として整理していることになります。
そうではない、フランス人には「蝶」という概念も「蛾」という概念もなく、両者を同じ集合として捉える「Papillon」というまったく別の概念を用いる、ということです。