世界には150以上の認知バイアスがあり、そのなかで職場で頻繁にみられるものは約25種類。とくに類似性バイアス、ジェンダーバイアス、直近バイアス、コントラストバイアス、根本的な帰属の誤りの5つは職場に蔓延しかねないものだ。

類似性バイアスは、ある人がもともと別の人に似ている場合に生じる。

この無意識のバイアスは、しばしば人材採用の段階で顕在化する。

採用担当者は、応募者が同じ大学や同じ出身地であったり、似た趣味をもっていたりする場合に、こうした人を採用しがちであり、結果的に担当者との共通点は何もなくても、役職により適した人物が不採用となることがある。

「われわれの脳は、候補者との類似性を好ましいものと認識しはじめ、結果として職場の多様性向上を話し合うなかで、『職場のカルチャーによくなじむ人を求めている』といった意見が頻出する。それは結局のところ、自分のクローンが欲しいという意味でしかない」

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