2010年にアマゾンを退社し、サンフランシスコに移住。
2年間で20のスタートアップを立ち上げたのだ。

例えばレストランの評価アプリ、弁護士用のソーシャルネットワークなどだ。そのどれもが空振りに終わっている。

「自分の会社が初手から成功するなどとは期待していませんでした。失敗することは想定内だったのです」

インスタカートの着想を得たのは、ある日、自宅の冷蔵庫を開けると中が空っぽで、チリソースの瓶が1本あるきりだったときのことだ。そこから数カ月で試作品アプリを開発したという。

品揃えのよいスーパーマーケットにいるような雰囲気をもたせるため、購入可能な商品の写真をアプリに載せ、顧客がじっくり吟味できるようにした。

創業間もないころは、メタ自身が買い物の大半を担い、ウーバーを利用して商品を配達していたという。

一方でやらなかったことといえば、自前の倉庫の建設だ。過剰に人員を採用することもしなかった。

メタは個人請負労働者をショッパーとして使うことで、人件費問題を解決したのだ。

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