初めて藤井と会ったのは、彼が小学校1年生で東海研修会に入会してきた時です。棋力はアマ初段くらいだったのかなあ。ひと際ちっちゃくて目立っていたのですが、それよりも六枚落ちの下手を持って、高度な大局観の話をしたことにびっくりしました。

下手☗5八玉型で上手から☖4六歩と打たれた時に、『☗4八歩と打つのでは玉の逃げ道がなくなる。この将棋は☗4七歩と合わせて☖同歩成☗同玉と上部に脱出するしか勝ちがない』と話していました。中段に下手の駒があって、結構手厚い形でした。だから、上部に脱出する感覚は正しいんですけど、六枚落ちの下手でそんなことを話す子どもがいるのかと感心しました。ずいぶんませたことを言う子だなあというのが、第一印象です。

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