「自分が一番感動できるゲームを考えたとき、それは『人生』を描くことだと思ったんです」

「CLANNAD」の人気は京都アニメーションによるアニメ化によってさらに加速。インターネット上では「CLANNADは人生」という言葉も生まれた。実現はしなかったものの、企画段階では老後までを描く予定だったという。

「就職してからの人生の苦節、愛する人の死、残された子供との関わり…。これはきっとすごく泣けるものになるぞ、と息巻いて作った作品でした。学園ドラマの枠を超え、人生を描き切ったという意味で、当時自分が作ったゲームの完成形だったと思いますね」

「大切な人がいなくなり、いつまでも続くと思っていた日常が突然変わってしまった。そうすると人はいったいどうなるのか…を描きたいんです。『CLANNAD』で言えば、(最愛の人が亡くなった後に)両親はどうなるのかや、残された子供はどうなるのかの方が描きたいドラマでした。ただ、安易に人の死を扱うつもりはありませんし、実際に扱ってこなかったのが支持されてきた証拠なのかな、と思います」

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