インセンティブは日本語では「誘因」と訳される。あるいは「ある条件下で、プレーヤーが持つ特定行動への動機づけ」「やる気を起こさせるもの」と理解していただきたい。
コーポレートガバナンスの場合は、経営者が業績連動型の報酬を受けることや、ストックオプションの付与がインセンティブの代表的な手段である。
ストックオプションとは、「数年後に自社の株価があるレベルまで達すれば、その株を(あらかじめ決められた低い金額で)購入できる」権利のことだ。
現在は東証一部上場企業の32.0%、東証マザーズ上場企業の85.5%が同制度を何らかの形で取り入れている。