「D2Cをやるのなら、D2Cだけをやるべきだ」

「D2Cに専念せずにほかの場所でも商品を購入できるというのは、消費者としては少し不思議に思う。私は卸売戦略をまったく理解できない。そのブランドの価値を下げてしまうのではないか」

「現在、D2Cに注力している多くのブランドがこれに気づきはじめ、『売れるのであれば、どこで売れたかは本当に重要なのだろうか? もちろん、収益性の観点でいえば明らかにD2Cのほうが優れているが、卸売パートナーを通じて売上を上げることができるのであれば、競合他社にその売上を奪われるよりましだ』と言いはじめているだろう。これにより、バランスのとれた良いブランドがどのようなものであるかというダイナミズムを変えたのだと思う。要は、総合的に見て成長しているかどうかだ」

「高価格で、独占性が高く、場合によっては流通量が十分に多いブランドであれば、D2Cにまだ意味があると思う。しかしそこで問題になるのは、その進化の先にある課題とは何なのかということだ」

「実際のところ、ブランドがどう考えるかだ。つまり、『仮の話として、当社ビジネスの70%をD2Cにしたい』と言ってはいるが、実際『良い』ように見えるのはビジネスの30%かもしれないということだ」

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