1990年、フランスの一人当たりGDPは米国の83%だったが、現在は71%にまで低下している。そしてパンデミック以降、その乖離は加速するばかりで、米国の回復は欧州をはるかに上回っている。
フランス人はフォアグラを食べる量が減り、赤ワインを飲む量も減っている。スペイン人はオリーブオイルを節約している。フィンランド人は風が強くエネルギーが安い日にサウナを使うよう促されている。ドイツ全土で肉と牛乳の消費量は過去30年間で最低レベルに落ち込み、かつては活況を呈していたオーガニック食品市場も急落している…インフレと購買力調整後の賃金は、ドイツでは2019年以来約3%、イタリアとスペインでは3.5%、ギリシャでは6%減少している。OECDのデータによると、米国の実質賃金は同じ期間に約6%増加している。