重要度の高いタスクよりも報酬の少ない緊急度の高いタスクが選ばれる傾向が見られた。人は、時間がないと思うと、より時間が気になるようだ。忙しいと感じると、さして重要でなくとも、緊急の用事を優先するのが人情なのである。
この傾向は、忙しければ忙しいほど強くなる。やるべきことがたくさんあるのに時間がないとき(専門家がいう時間貧困の状態)には、タスクの重要度を相対的に判断する余裕がなくなる。そのため経験則や、タスクの所要時間・期限といった環境からのキューに従って優先順位を決め、短時間で片付けられるタスクをこなしていくことで、少しでも多忙なスケジュールをコントロールできているかのように感じたいのだ。