人間の場合、右脳と左脳をつなぐ前帯状皮質と呼ばれる脳の領域に、共感を感じるミラー・ニューロンがある。ミラー・ニューロンとは、他者の行動を見たときに自分が同じ行動をしたときと同様の活動をするニューロンのことで、相手の行動や気持ちを瞬時に理解するうえで役立っている。近年の研究では、ラットも同じ脳の領域にミラー・ニューロンをもっていることがわかってる。
そこで研究チームは局所麻酔により、ラットの前帯状皮質領域の活動を低下させ、同じ実験を実施した。するとラットは、隣のラットの痛みをを気にかけることをやめたという。