私は2人の最高裁判事と
面接するところまで行って、
きっと受かるだろうと思っていたんですが、
両方とも最後の面接で落ちてしまいました。
そのとき25歳でしたが、
もう私にとってはたいへんな悲劇で、
この世の終わりかと思うくらい打ちのめされました。
まぁ、見方によっては、そんなことで
打ちのめされるなんておかしいんじゃないか、
とも言えるのですが、実際、私の心の中では、
そこでの競争に負けてしまったことが
大きなトラウマになってしまったわけです。
私の古い友人で、そういった過程を
すべて知っている人がいるんですが、
その面接に落ちてから10年が経って、
私がPayPalである程度
成功を収めているころに会ったとき、
その友人は「久しぶり!」という挨拶も抜きに、
「ピーター、あの最高裁の法務事務官の
面接に落ちて、よかったと思わない?」
と言ったんです。