ブルームバーグ叩きは容赦なかった。ニューヨーク市長になる前のブルームバーグ社CEOの時代にあったセクハラ訴訟、あるいは脱税疑惑、さらには、ニューヨーク市長時代の悪名高き「ストップ・アンド・フリスク(Stop-and-Frisk)」政策が追及された。ストップ・アンド・フリスクは、犯罪防止のために、NYPD(ニューヨーク市警)の警官が疑わしき市民に声をかけ銃などを所持していないかチェックすることを認めた政策だが、その際、警官が呼び止める相手が主には黒人やヒスパニックに集中していたことから、人種差別問題に発展していた。これらの疑惑や問題を執拗なまでに突くウォーレンら候補者たちの姿には、女性からの支持や「ブラック&ブラウン」からの支持を、ブルームバーグから引き剥がそうとする意図が明確に表れていた。