女性は、同僚の女性が(男性と違って)自分の悩みに興味を持ち、自分の幸福や体調を心配し、自分の望みを応援し、女性特有の欲求、願望、困難によく気づき、気遣うことを期待する。言い換えれば、女性は同じ女性のほうが「男性よりも理解があり、人を育てようとし、献身的で寛大」だろうと思っている。その期待が外れると、敵対的な態度に出る場合がある。

 しかし上に立つ者は、女性でも(男性でも)、はっきりと物を言い、毅然とした姿勢を保ち、ビジネスライクに振る舞い、相手の性別によって態度を変えないことが求められる。そのため女性幹部は、職場の期待と女性社員の期待の板挟みに遭い、「冷たい」「自分本位」「敵意がある」と非難されるが、男性がまったく同じように振る舞っても、それが彼の仕事だと納得されるだけなのだ。

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