「意識の壁」(bounded awareness)の存在を指摘した。

 意識の壁とは、意思決定者が、ある種の重要情報を無意識のうちに無視してしまうことを指す。意識の壁が生じると、関連性があり簡単に入手できる情報も見落としてしまい、自分が直面している状況に対処できない。これは意思決定プロセスのさまざまな段階で発生する。

 意識の壁が生じる原因としては、意思決定者が一つのことに集中し、特定の結果を支持するよう動機づけられていることなどが挙げられる。意識の壁を打破するには、部外者の視点、反証の詰問、必要な情報が身近に存在するという仮定、無意識に情報共有できる仕組みづくりなど、壁の外にある情報を探索することが有効だ

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