やはりZoomを使いこなしてみて感じたことは、やはりこのコミュニケーションでは「会っていると感じない」=「会っていない」ということなんですよ。会話は成立しているが「会合」には至っていない。
禁じられていなかったので人々は「会う」ということの本質についてあまり考えてこなかったと思います。でも、この機会に会うことが本来どのような体験だったのかを考えてみると、それはつまり「対面すること」以上に「空間を共有すること」だったことに気づくのです。対面しなくてもいいから同じ空間の中に集まること。それが「会う」ことの本質で「会」の意味ですよね。コロナ禍以前は意識すらしていませんでしたが、そこで得られた人と人、人とものの相対的関係が、空間認知として作用して「会う」ことは成立していることに改めて気がついたのです。