韓国が1997年の通貨危機当時に国際通貨基金(IMF)行きという屈辱を経験することになった決定打は日本の短期外債の回収だったとみる。柳氏は「韓国を最もよく守るのが日本だと考えてきたニューヨーク・ロンドン・香港の金融市場は大変な事態になったとみて次々と韓国から資金を抜いた」と話した。
その2年前の1995年11月14日、金泳三(キム・ヨンサム)大統領と江沢民国家主席の韓中首脳会談後の記者会見での発言が禍根となった。「南京大虐殺をどう思うか」という質問に対し、江沢民は「幼かった頃に私が実際に見たが、日本はそのようなことはなかったとしらを切る」と述べた。金大統領は「日本の政治家の妄言が続いている。悪いクセを直す」と語った。日本は驚いた。大統領外交秘書官として現場にいた柳氏は「この発言がIMF行きを招いた」と振り返った。