会議の参加者を3人(ゴードン、サシャ、サンディ)とし、やっかいな顧客問題の対策を議論するとしよう。ゴードンは議題に関してA、B、Cという3つの情報を持ち、サシャはA、B、D、サンディはA、C、Eを知っている。
議論の俎上に上がるのは、どの情報だろうか? 調査の結果、情報A、B、Cが最も話題にされ、議論される確率が高く、DとEは重要な情報であっても明かされず、議論されずじまいになる確率が高いことがわかった。
明かされず、共有されない知識があると、会議の成果は損なわれ、アイデアや解決策の質が落ちる。実際、共有情報だけが議論されるというバイアスがかかったとき、ベストな結論に達する確率は2割に満たなかった。