ストレスを与えられた作物はそれぞれ10~100kHzの人間の耳には聞こえない超音波を発し、温室と防音室内の両方で、10cm離れたマイクによって音が記録されたことが判明しました。この音は人間の耳には聞こえないものの、研究チームによるといくつかの動物種は、数m離れた位置から植物が発する音を検出できる可能性があるそうです。
また、今回の実験では植物の種類とストレスの種類に応じて、音を発する頻度に違いが出ることもわかりました。たとえば干ばつ状態に置かれたトマトは平均して1時間あたり35回、切り傷を付けられたトマトは1時間あたり25回ほど音を鳴らしました。一方、干ばつ状態に置かれたタバコが音を鳴らす頻度は1時間あたり11回、切り傷を付けられた場合は1時間あたり15回と、同じストレス要因でも植物の種類が違えば異なる結果が現れたとのこと。