日本には屠場・食肉センターが110カ所ほどありましたが、1つの生産者は年に数えるほどしか供給できません。ですから、その屠場が扱う牛肉は限定的で、品種も飼育期間も異なりますから、品質的には大きくばらつきがあります。
われわれが取引をしている大手のパッカーは、カナダを含めてアメリカ大陸に6工場を持っています。ここの一つの牛肉の生産量は、日本の全ての屠場の生産量よりも多いのです。
吉野家の牛肉は6カ月から12カ月穀物肥育したものを使用しますが、吉野家が開発したスペックの牛肉を、これらのパッカーから均質に大量に集めることができるのです。